自分を信じて一歩ずつ
皆さん いつも雅の遊び字ギャラリーにお越しいただきましてありがとうございます
皆さんにはお変わりなくお過ごしでしょうか
今 お隣のマンションの入り口付近に 金木犀のお花が咲いています
その前を通る度 ふんわりとする香りに癒やされております
そして
とうとう11月になりましたね
私の教室も 今月来月は年賀状のお稽古です
今年は色々と大変なことが多かったので 一年が本当に短く感じ 私は四ヶ月のお籠もり期間もあり その間がすっぽり抜け落ちている感じです
なんだか せわしい気持ちになりますが
皆さんも どうぞお身体をおいといくださいね
それでは
今日の作品です
今日も一歩
明日も一歩
いきなり十歩は無理なこと
自分を信じて一歩ずつ
ですが・・・
私は幼い頃事情があって 母方の祖父母の家で 私だけ長く暮らしていたことがあります
途中で引っ越しをしたこともあり 幼稚園には一年も通園しておりません
三つ子の魂百まで
という言葉がありますが 私にとってもその頃の経験が 自分の人生にとってとても大切であり 又 年を重ねた今でも 度々めくる素敵な心のアルバムです
祖父とは
一ヶ月に何回も 吉本新喜劇を見に行きました
あまりに短いペースで行くので 幼子ながら
(このお芝居は前にも見た!)
と思っていました
祖父には言いませんでしたが・・・
祖母とは
毎日商店街にお買い物に行き
当時 たぶん10円くらいだったであろう焼き鳥を買ってもらい 歩きながら食べました
本当は お行儀の悪いことですが・・・
毎回祖母が
「お母さんに言ったらあかんで!」
と言うので 私は母に言ったことがありません
行動も言動も褒められることではありませんが
私は毎日が楽しく 幸せな月日でした
カレーやグラタンを食べた記憶はありませんが 焼きなすに生姜がかかっていたのは 祖母の味のようで 今でも度々作り懐かしく思っております
祖父と祖母は 何もかもが全く真逆という感じでした
祖父は
常に健康第一で 早寝早起き 食事にも気を遣い ニンニクを蒸してマヨネーズと合えるという ニンニクマヨネーズなる物を作り 食しておりました
祖母は
宵っ張りで 寝ている姿を見たことがありません
一体いつ寝ているのかと思っていました
そして
食事も粗食で おかずを食べている記憶があまりなく いつも お茶漬けをサラサラと食べていたことが思い出されます
健康を気遣い 規則正しい生活の祖父と
健康には無頓着で 不摂生な生活の祖母でしたが
祖父は七十代で他界し
祖母は九十代まで大きな病気もせず 長生きしました
勿論 規則正しい生活がいいに決まっていますが 人にはそれとは別に いただいた寿命があるのかもしれません
祖父は
自分にも人にも厳しく
とにかく真面目で努力家でした
そして
几帳面で綺麗好きでした
いつも字の練習をしていたことを覚えています
祖母は
ちょっとずぼらなところがありましたが
とにかくおおらかで
人のお世話が好きで
よく縁談をとりまとめていました
そして
人の悪口は絶対に言わない人でした
私がちょと大きくなったある日
ある方が納車されたら ナンバープレートの番号が
4209で怒っておられました
昔なので ナンバーはお任せだったのでしょうかね
ここからは ちょっと過激な解釈をお伝えしますがお許しください
そのナンバーをいただいた方が
「4209なんて しにわくやん!(死に枠!)」
とぶりぶり怒っておられました
そうすると祖母が
「ええ番号もらわはったんですね!」
とのこと
相手は
「?????」
「・・・・・」
すると祖母が
「4209 よにまるく!(世に丸く!)」
「ええ番号ですね!」
とのこと
一瞬にして その場の空気を変えるという機転!
身内ながら あっぱれでした!
勿論この時は都合よく 良い語呂合わせがあったとも言えますが
祖母はいつも前向きで この世に悪いことはないと思えるような人でした
身内を良く言うのはみっともないことではありますが
すみません 今日だけは言わせてください
祖父は
若い頃 決して恵まれた環境ではありませんでしたが
個人種目のスポーツで 日本一になったことがあります
本当に 唯々努力の人でした
そんな祖父母を持つ私なのに
私がDNAとして譲り受けたのは
祖母のちょっとずぼらなところだけなんて・・・
しかも
祖母はちょっとずぼらだったのに
私は 独自にずぼらを増幅させてしまいました
これが会社なら
事業増幅 いやいや 事業拡大で お褒めいただいたかもですが・・・
よく 我が子がちょっと困ったことをしたら
親は
「この子は一体誰に似たんや?」
と 両親の自分達ではなく
「そう言えば おじいさんが・・・」
「そう言えば おばあさんが・・・」
と 隔世遺伝の如く主張しがちですが・・・
ところが
それとは反対に
「この子はおじいさんに似て凄い!」
「この子はおばあさんに似て凄い!」
というセリフは少ないかも・・・
「ご先祖様 申し訳ないです」
それだけ隔世遺伝で良いところが似るのは難しいのでしょうか?
それならば
私も
祖父の 真面目で努力家のところも
祖母の 一瞬にして人の心を捉える機転も
似ていなくても仕方ないかもしれません
と思うしかなさそうです
それでも
私は私なりに 一生元気で教室を開講し続けられるように
自分を信じて
一歩ずつ歩んで行こうと思います
たとえDNAとしての隔世遺伝がなくとも
祖父のように努力し
祖母のように機転が利く人になれるようにと
肝に銘じたいと思います
皆さんにとって素敵な一週間でありますように
それではまた~
雅