上手くできないことは・・・

五回 十回 百回 

いつか来る来る 万歳の日

 

私は子どもの頃から

興味のあることと 興味のないことの 頑張り方が全く違いました

 

何事にも もうちょっと満遍なく努力ができれば

もっと 色々な可能性があったと思うのですが・・・

 

好きだった教科は 国語 音楽 体育でした

この3教科の共通点は 算数や数学に比べると

絶対的な一つの答えではない場合があるというところです

 

勿論

国語の漢字の間違いは駄目ですが・・・

それでも 国語は説明の仕方によって 〇ではないけど ×でもない

はっきりと答えが分からなくても

上手く書ければ 正解を少しかすって △になる可能性も大です

そういうところが大好きでした

 

小学生の頃から

国語的には 童話を書くことが好きだったし

音楽的には 作曲をすることが好きだったし

体育的には スポーツ観戦をするよりも 自分がどれもやりたいと思っていました

 

勉強は苦手だったので 授業中は大人しく

体育や 運動会 クラブ活動の時は

俄然やる気を出して ハッスルしておりました

 

今になっては もうちょっと 勉強も頑張っていれば良かったと思います

年を重ねれば重ねるほど

もう一回勉強し直したいなぁと 何度も思います

真面目に小学校一年生からやり直したら もうちょっとましな結果になるかと思ってみたり

小学校一年生からやり直したら 今度はどこまでつまずかずに進めるのかと 本気で思ってみたりしています

 

私の人生で 人並みに頑張れたことは2つです

6年間のクラブ活動のテニス

独学による 自分の遊び字の書体の完成

これのみです

 

この2つに関しては

今日の作品の

うまくできないこと

五回 十回 百回

いつかくるくる 万歳の日

という作品にも

まぁまぁ恥ずかしくない程度かなぁと思います

 

遊び字というのは

私が命名したのですが

自分だけの字体を完成させるのに3ヶ月かかりました

 

今になっては

「なんでそんな馬鹿げたことをしたんやろう!」

と思うのですが・・・

その時は

【自分だけの字体を完成するまでは 絶対にお布団では寝ない!】

と 心に決めました

しかも 真冬の12月 1月 2月の3ヶ月です

 

子どもが寝ると 夜から朝まで 字を書き続け

朝になったら お弁当と朝食を作り

子どもを学校へ送り出して

書いているこたつで ちょっと仮眠をし

目が覚めたら 家事をし

また字を書き

子どもが帰って来たら 夕食を作り

子どもが寝たら 字を書き・・・

を3ヶ月間繰り返したら

なんとなく 今の字の原型ができました

 

字体が完成した時の お布団で寝ることの幸せなこと

ふわふわだし あったかいし・・・

「逢いたかったよ 私のお布団ちゃん お待たせ~」

という感じです

 

しかし 誰に命令されたわけでもなく

今になったら 本当に馬鹿げているのですが

その時は 何故か

「私は これを一生の仕事にして 生きて行く!」

と 決意して

きっと本気だったので

自分を とことん追い込んだと思います

 

ですが

決して褒められることではなく

誰にも真似をしてほしくありませんが・・・

 

 

テニスは 輝かしい成績を残した訳ではありませんが

とにかく好きでした

中学生の時は 家の前で素振りをしてみたり・・・

 

そうそう

これに関しては思い出があります

テニスをされない方は お分かりにならないかもしれないのですが・・・

テニス練習器具というのがありまして

テニスボールに長いゴム紐がくっついていて それが重さのある台にくっついています

 

自分の足元に 台を置いて ゴム紐の付いたボールをラケットで打つと ビヨ~ンとゴムが伸びて ボールが飛んで行き戻ってくるという 一人練習器具です

これを使って よく練習をしました

 

ある日ボールを打ったら 今までで一番いい音がして とても気持ち良く打つことができました

ラケットの面のいい部分に当たったのか 手にも 耳にも感じる 会心の一打でした

ボールが真っ直ぐに伸びて行きます

このままだったら 真っ直ぐに戻ってきて 何度も続けて打つことができそう・・・

 

ところが

次の瞬間 私の想像とは全く違う結果が目の前に起きています

会心の一打には違いないのですが

あまりに会心の一打だったのか

ポーンと 耳障りの良い音と共に 伸びやかに飛んで行ったボールが どこまでも伸びやかに飛んでいくのです

そうなんです

私があまりに上手だったのか???

ゴム紐が切れて どこまでも飛んで行ってしまいました

 

「そんなことある?」

と思いながら ボールを拾いに行ったのですが

おばちゃんとなった今なら 笑って終わるのですが

私にもあった 中学生の乙女には 非常に恥ずかしく そそくさと拾って家に帰りました

今でも ちょいちょい思い出して笑える 乙女の頃の思い出です