ご先祖様に感謝です
いつも雅の遊び字ギャラリーにお越しいただきまして ありがとうございます
今日は 私の少女の頃の 滅多にできない経験と 不思議な体験について お話をさせていただきます
たぶん この経験は 広い世界では分りませんが 現代の日本の子どもには 経験することが困難なことだと思います
ですが お話には 非科学的なことが含まれています
私に霊が見えるとか 特別な力があるということではありませんが 類いとしては そちら方面のお話も含まれていますし お墓の移動のお話 人の生死のお話もあります
苦手な方や 怖いと思われる方 気持ち悪い方は 恐れ入りますが 今日はここまでにしていただいて 作品だけでもご高覧いただけますと 幸いに存じます
また明日以降お越しいたでければ嬉しいです
心よりお待ちしております
それでは 大丈夫そうな方だけ 始めさせていただきます
私の父は 若い時 故郷から都会に出て就職をしました
そして 母と結婚し 私達子どもが生まれました
父はもう故郷に帰るつもりはありませんでした
そこで 気にかかるのは 先祖代々のお墓についてです
田舎の 山の中にあるお墓で お墓参りのため 現地に歩いて行くのは 足元も悪く 子どもながら なかなか難儀な場所にあるという思い出があります
父はとても先祖を大切にする人でしたので 遠方であるため 再々のお墓参りができないことが気にかかっていたようです
祖父は 沖縄で戦死し 祖母が一人で田舎にいたのですが 私達と同居をすることとなり 尚更田舎に帰ることも減るようになるため 父は 思い切って お墓を住まいの近くへ移動することにしました
今でこそ 少子化や 子どもに負担をかけたくないという理由で 墓じまいという言葉もありますが 40年以上前には まだお墓を移動することは一般的ではなかったと思います
現代のお墓の移動は 心身共に大変であっても 火葬されているお骨を移動するということが多いのではないかと思います
ですが
我が家の先祖は 田舎ということもあり 当然土葬です
慶応に亡くなった人からなので 先祖代々で なかなかの数です
全て火葬にして持ち帰らなくてはいけません
父が車で行くのですが
子どもの頃に聞いた話によりますと お墓を移動する時は もの凄い睡魔に襲われるので 決して一人では行ってはいけないということでした
そうなると 誰かが父と一緒に行かなければならないのですが 特に家族会議が開かれることもなく 当時 小6か 中1くらいの私に 白羽の矢が立ちました
我が家は 姉妹だけで 私が長女なので ある意味 未来の跡取りということでしょうか・・・
父からは なんら説明があるわけでもなく なかなかの経験をするであろうけれど 私自身も いいとか嫌とかという感覚はなく 長女の私が行くのが当たり前だと思っていました
現地のお墓に行くと 専門家がおられて 次々と掘り起こされました
ここで とても不思議に思うことがありました
凄い経験であることには違いがないのですが
全く 恐いとか 気持ち悪いいう感覚がないのです
土葬なので 広い面積を掘り起こし 10体程のご先祖様とのご対面です
これがもし 赤の他人さんとの突然のご対面なら 多数どころか 一体でも 今の私の年であっても気絶しているかもしれません
私は 会ったことのない先祖ではありますが 多数ご対面しても 身内という感覚で 恐いという感覚が全くなく 作業してくださっている様子を 長時間に渡り 立ったまま ただただ 見守っているというか 見届けているというか 直視していました
今から考えると 本来 小6か 中1くらいの女の子には あり得ない状況です
そして 火葬にし 持ち帰ることとなりました
途中フェリーにも乗らなくてはならない長旅です
出発して 暫くすると 父が
「眠い!」
「眠い!」
「眠くて仕方がない!」
と言い出しました
!!!!!
!!!!!
「これか!」
「来なすったか!」
「いよいよか!」
と思い
さすがに話題は覚えていませんが 父に必死に話をした記憶があります
そして
まだ田舎に近いあるトンネルに入った時
突然車のライトが消えてしまいました
今でこそトンネルの照明は 明るく煌々としていますが 昔の田舎のトンネルは 照明自体も少なく ぼんやりとしていて 今程明るくないので 車のライトが消えると ほぼ真っ暗という感じに近いです
前にも 後ろにも 車は一台もなく
トンネルの所々に 申し訳程度についている灯りを頼りに車を進めて行きます
そして
このトンネルはなかなかの長さがあります
ちょっとしたら
薄暗い中で
私は父の顔を見ました
そうすると 父が
「聞えるなぁ」
と言いました
私も
「うん 聞える」
と言いました
明らかに 多くの人がお話をされています
後部座席で・・・
ですが
車内には 私と父以外は誰もいません
あるのは 木箱に入った 小さい骨壺が10個程あるだけです
暫く話声が聞えて
いよいよトンネルを出ると 車のライトがパッと点灯しました
すると 話声も聞えなくなりました
勿論 父と私の思い違いかもしれません
トンネルの中なので 何かが反響したのかもしれません
ライトも 偶然 トンネルに入って 何かの都合で消えて トンネルを出ると 何かの都合で点灯したのかもしれません
でも お墓で ご先祖様とご対面した時と一緒で 全く恐くないのです
この状況が 普段突然起ったら 卒倒して恐怖でしかありません
私は子どもながらに 血族というか 血の繋がりとは凄いことだと思いました
生死に関わらず 対面の有無にも関わらず 脈々と受け継がれる血を感じました
たぶん 会ったことのない先祖でも 家族という感覚なんだと思います
だから 今の常識ではあり得ない対面であったり 不思議な出来事が本当だとしても 恐いという気持ちではなく むしろ尊い感じがしました
私は子どもの頃から いつもいつもではありませんが 不思議な体験をしたり 突然自分の実力以上の力を発揮できる時があり
「今の私は 本当に私?」
と思う時があります
最近では こういう経験をゾーンというようで スポーツだけでなく あらゆる場面で
超集中状態に入って 圧倒的な結果を出すということだと知りました
私がそれなのかは分りませんが・・・
そして
子どもの頃から いつも誰かに守られているという感じがあります
お墓を移動する場面に立ち会うのは 女の子が経験したり体験するには なかなかヘビーだったけれど 今の時代に経験したいと思っても きっと難しいので 私は 日本人の女の子では 貴重な経験と 貴重な体験をしたのではないかと思います
父は出産の時 生まれたものの 泣くこともなく
お産婆さんから
「残念でした」
と言われて ガーゼに包まれていたそうです
でも 暫くして 泣き出して 生き返ったそうです
母は 赤ちゃんの時 一酸化炭素中毒で
お医者様より
「諦めてください」
と言われたそうです
そんな二人が 縁あって巡り会って 結婚し 私達子どもが生まれ
そして
私や姉妹が子どもを産み・・・
血が繋がっていくというのは 奇跡にしか思えません
何度も途中で切れかかった命が 消えることなく繋がっていくのです
私が今生きているのは
父と母がいたからです
そして
父方 母方の 祖父と祖母がいたからです
そして
そして・・・
ご先祖様がいたからです
波瀾万丈で バラエティーに富んだ私の人生ではありますが 守られているからこそ 今日まで無事に生きているのかもしれません
これからも感謝して生きていきたいです
いつも 雅のホームページにお越しいただく皆さんにも
ご縁のある皆さんにも
ご先祖さまにも
そして
自分の身体にも
感謝をして生きていきます
今日も 本当にありがとうございました
ちょっと恐いお話でしたね
ごめんなさい
それではまた~