ほら その顔よね
私は 家の中で 毎日CDを流しています
今は ほぼ2週間ごとにしか外出しない生活なので
時には 気分転換と思って
鼻歌ではなく 小声ではありますが
そこそこ本気で 一緒に歌っています
ですが
今は 大規模修繕工事の真っ只中!
窓を閉め 鍵をかけ カーテンを引いているので
ベランダの様子が全く分らず
気付かぬ間に
お兄さんが 静かに作業をしてくださっていることも
しばしばです
歌声を聞かれてしまうという ミスをしないように
カーテンを ちょっぴり開けて確認したけれど
お兄さんはおられず 足場を移動する人もおられないので
「よっしゃ! 今がチャンス!」
とばかり 歌い始めました
2曲歌って
「まだ 大丈夫?」
と カーテンをそっと開けてみたら
なんとお兄さんが
床シートをめくった 剥き出しのコンクリートの上に
うつ伏せで寝ておられます
「え~ こんな格好で 作業することなんてあるん?」
しかも 私の所からは 腰から下しか見えないので
上半身がどうなっているのか さっぱり分らず・・・
それとも
「突然の夏日と言われた日なので 熱中症で倒れられた?」
でも
カーテンを シャーッと開ける勇気はなく
2 3分 部屋をウロウロしながら
もう一度 そ~っと カーテンを開けたら
お兄さんがおられずに やれやれです
「倒れられたんやなかった!」と
心からほっとしたけれど
胸を撫で下ろしたのも束の間!
もとい もとい・・・
我に返って 時間を巻き戻すと
どえらい恥ずかしい状況であったことを 思い出しました
室内の私は 窓ギリギリに置いている ソファーの窓側に座り
お兄さんは 窓ギリギリの 目の前におられたので
その距離 おおよそ 50センチ!
窓越しとは言え
ソーシャルディスタンス アウト!と言われる近距離です
「これは 完全に歌声を聞かれたわ~」
「いや~ん 恥ずかしい!」
しかも めちゃくちゃ気分よく歌い
しかし 人様と会話をしない毎日のため
あんまり声がよく出ず
サビの部分は 声が裏返ったりして・・・
「あれを全部聞かれた~」
「なおさら 恥ずかしい キャ~」
お兄さん まさか 私の美声に酔って倒れたわけではないやろうけど・・・
もしかしたら あまりの音痴にズッコケタのか?
とにかく とにかく とんでもなく恥ずかしです
結局 どんな作業をされていたのかも分らず・・・
まぁとにかく お兄さんがお元気で何よりでした
そして 私はと言いますと
なんだか まだ歌いたらん感じなので
いつ お兄さんが 忍者のごとく 静かに現れてもいいように
家の中心に CDプレイヤーを持って行き
懲りずに また小声で熱唱いたしました!
懲りんわ! ほんま懲りんわ! 私は・・・
それでも 毎日なんでか 楽しいことが起きて
笑顔になるから まぁ よしとしよか!