見返りを求めると・・・

大きなごみ箱を用意して

 

今日は 我が家について お話をさせてください

 

私は 20代で夫と死別をしてしまいました

夫は 末の子どもが生まれて 10日程で入院し その後亡くなりましたので 我が子達は 誰も父親の記憶がありせん

夫の他界後 私は数々の病気をし 何度も手術もし 又 二つの難病にもなってしまいました

自分のことながら なかなかバラエティーに富んだ人生です

 

夫が他界する前後の数年間は 約1年ごとに3回引っ越しもしました

乳飲み子を抱えて 生きていかなければいけなかったので 泣いている暇がないという毎日でした

 

ですが 何故か 何度どこに引っ越しをしても いつも傍で助けてくださる方がいて 本当に困ったことがありませんでした

車の運転も出来ない私ですが いつも どの時代も 皆さんが我が家を気にかけてくださり お買い物に連れて行ってくださったり 病院に連れて行ってくださったり 遊びに連れて行ってくださったり 子どもの面倒を見てくださったりと ただただ感謝することばかりでした

 

私は 人様に この上なく助けていただけるという 稀なる幸せな星の下に生まれてきたのだと思います

 

いまの時代では考えられないかもしれませんが

我が子達が幼い時 駅で雨の中タクシーを待っていると 奥様が車でお迎えに来られていた 見ず知らずの男性が「送ってあげるから 乗っていきなさい」と言ってくださいました

 

きっと 雨の中 荷物を持ち 子どもを抱き 手を繋いで立っている姿が 見るに忍びないと思ってくださったのだと思います

タクシーに乗るくらいなので もしかしたら 自宅は遠いかもしれません

でも 何も聞かずに声をかけてくださいました

とても申し訳ない気持ちはありましたが 雨が降り 寒い中 タクシーが全く来ず 本当に困っていたので 甘えさせていただきました

 

又 数年前、外出先で発作が出てしまい 見ず知らずの多くの方にお助けいただき お仕事中にも関わらず ずっと寄り添ってくださった方もおられます

 

数え切れないくらい多くの方に 助けていただきました

数え切れないくらい多くの方に お世話になりました

そして そんなことは普通有り得ないというくらい 不思議なご縁を 何故か たくさんいただきます

 

私は 決して友達が多い方ではないと思っていましたが

よくよく考えてみると 幼馴染みがいて 学生時代の友達がいて 会社時代の友達がいて ママ友がいて パート時代の友達がいて 地域の役員で親しくなった友達がいて・・・

それぞれは数名ですがいてくれます

そして 大切な教室の生徒の皆さんがいて

 

いつも多くの方に支えてもらって 応援してもらって 心配してもらって・・・

身内以外にも 気にかけてくださる方々がいて 本当に幸せ者です

 

今日の作品

してあげたことは ごみ箱へ

してもらったことは 宝箱へ 

ですが

私の宝箱は

とても大きな宝箱にも関わらず もう蓋が閉まらないほど いっぱいになっています

でも どんなに 蓋が閉まらなくなっても どれ一つ取り出して 捨てることは出来ません

全てが かけがえのない私の宝物です

 

そして 今はまだ空っぽのごみ箱を これから いっぱいに出来るようにしたいと思います