皆さん
いつも雅の遊び字ギャラリーにお越しいただきましてありがとうございます
皆さんにはお変わりなくお過ごしでしょうか
我が家の方では
随分暖かくなったと思っていたのですが
昨日
また冬になったのかと思うくらい凄く寒かったです
夕方以降は
手袋が必要なくらい
手がかじかんで
厚手のスプリングコートでは震えておりました
皆さんのお住まいの方面はどうですか
ついこの間まで
寒い寒いと思っていたのに
季節の移ろいとはえらいもので
最近は心地よい日々を過ごせているなんて思っていたのですが
一昨日までは・・・
毎年思いますが
二月後半頃から
三寒四温という言葉を聞くようになり
「ほんとね~」
と思い
お昼間は暖かいと油断して
薄着でうろうろしていると
夜になると
「え~ 寒~い!」
となることも
まだまだありそうです
皆さんもどうぞご自愛くださいね
それでは
今日の作品です
自分の物差しばかりでは
進歩がなく
自分の目線ばかりでも
進歩がない
ですが・・・
子どもの頃の親の教えというのは
自分が大人になっても
両親が他界しても
心に残っているように思います
思い起こせば色々あるのですが
夜に爪を切ってはいけないとか
夜に口笛を吹いてはいけないとか
子どもの頃は
なんだか理由ははっきり分からないけれど
言われた通り信じていたように思います
夜に爪を切ると
親の死に目に会えないと言われ
その言葉通り
大人になるまで
親の臨終の場面に立ち会うことができない
という意味に捉えていましたが
子どもが親より先に死ぬかもしれないので
親の死に目に会えないという意味があると知りました
又
昔は夜はロウソクの光で過ごしているため
その薄暗い中で爪を切ると
手元が狂って怪我をして危ないという意味もあると知りました
夜に口笛を吹くと蛇が来る
とも言われ
「なんで???」
と思いながらも
蛇は怖いので
それ以上は何も聞かず・・・
今の時代としては
「それはどうよ?」
となると思いますが
女性が口笛を吹くのは はしたない
とも言われました
「なんで???」
と思いながらも
親の言うことは
意外と聞いていて
そして
実行していて
自分の子どもにも伝え
代々口伝していることもあると思います
そう思うと
親って本当に責任重大です
私は
20年程旅行に行っておりませんが
子どもの頃
旅行に連れていってもらった思い出は
ホテルではなく
いつも旅館でした
その時の親の教えとしては
担当してくださる仲居さんには
心付けをしなくてはいけない
と言われたのと
翌朝
お布団をきちんとたたんで
部屋の隅に置くのがマナーと言われました
ですので
私もそのように実行していました
ですが
仲居さんの本当のお気持ちとしては
「お布団は そのままにしておいていただきたいです」
ということのようですね
こちらとしては
敷きっぱなしは礼儀がなく
見苦しいように思いますが
お布団を片付ける際に
忘れ物の確認
汚れの確認
シーツの交換
などなどをされるようで
親切と思ってたたんでいると
二度手間になって
かえってご迷惑ということのようですね
ですが
布団が滅茶苦茶というのも
恥ずかしいと思いますので
掛け布団を戻すくらいはいいのでしょうかね
私が子供の頃の我が家では
旅館での翌朝のお布団は
たたんで隅に置くが教えでしたが
旅館の翌朝のお布団はたたまないように
我が家の教えをアップデートいたしました
親の教えというのは
三つ子の魂百までと言われるように
有難いものではありますが
時代の流れと共に
更新したり
削除したりが必要なのだと思います
内容は全く違いますが
先日
子どもから教えてもらったことがあります
救急車を呼んで
隊員さんが家に上がられた場合
靴を揃えてはいけないという話でした
担架で玄関から出られる時
後ろ向きに出て行かれる隊員さんは
靴は玄関で前向きに脱いだままが
そのまま履いて出られるということのようです
「なるほど!」
と思いました
お客様が来られたら
ついつい
靴を揃えたくなりますが
救急隊員の方にはそのままがいいのですね
ですが
もし私でしたら
家族が救急車を呼ぶような事態になったならば
あたふたして
隊員さんの靴を揃えるという余裕はなさそうです
もし家族が多ければ
そういう心遣いができる方も
おられるのかもしれませんね
救急車を呼ぶということは
一秒を争う緊急の時です
救急隊員さんは
命の重みを感じて
日々努力をされ
多くの命を救っておられるので
私達が思う一秒とは
きっと違うのだと思います
そう思うと
玄関での靴の向きは
とても重要なように感じます
救急車を呼ぶ機会がそうそうあっては大変ですが
靴は揃えてはいけないということは
覚えておこうと思います
そして
我が家の教えの一つとして
親から子へではなく
子から親への教えとして
追加しようと思います
今日の作品の
自分の物差しばかりでは
進歩がなく
自分の目線ばかりでも
進歩がない
ですが・・・
親の教えだけでなく
長年正しいと信じて
行ってきた行動や言動も
間違って覚えていたり
時代の流れと共にそぐわなかったりということが
色々あるのだと思います
自分は絶対に正しいと思っていても
そうではないことも多いかもしれません
若い人にも教えを乞うて
素直に修正できる自分でありたいと思います
話はがらっと変わりますが
私が遊び字教室を開講して15年が過ぎました
開講した時は
私の年齢も40代前半で
新しい仕事を始める歳としては遅いのですが
今から思えば
「若~い!!!」
と思ってしまいます
ですが
未来に
なんの約束もない
なんの保証もない仕事を始め
一生の仕事にしようと
心に決めたのですから
若気の至りと言ってしまえば
話は終わりますが
なんとも無謀だったと
つくづく思います
そして
もし
明日全員の生徒さんが卒業されたならば
即刻無職になるという
あやうさながら
今日まで続けて来られたのは奇跡です
私に関わってくださった全ての方に
心より感謝です
話は戻りますが
スタートした時から
お稽古に来てくださる方は
年上の方が多かったので
今でもお稽古のやり方は同じです
自分も歳を重ねて
年上の方の気持ちがより分かるようになりました
「60歳を過ぎたら 急激に色々なことができなくなるよ」
と教えてもらっていましたが
私に於いては
60歳を待たずに色々なことができなくなっていました
え~ん
私が教室で
開講時から一貫して大切にしていることは
<1>説明は分かりやすい言葉で話す
<2>一番重要なことは最後に話す
<3>「分からなかったら何度でも説明しますので 遠慮せずに何度でも聞いてください」とお伝えする
<1>の説明は分かりやすい言葉で話すというのは
例えば
教材にグラデーションの和紙を使う場合
ついグラデーションと言ってしまいそうですが
たとえ全員の方が分かっておられたとしても
グラデーションをぼかしと言い換えます
厳密に言えば
この二つは違うのですが
広義の意味では通じると思いますので
ぼかしと言っています
これは
例えば20名の方がおられたとして
19名がグラデーションでご理解いただいたとしても
残りのお一人がご理解いただけなければ
この説明は
講師として失格と私は思っています
今でも
お稽古にお越しいただく方は
数名年下の方はおられますが
殆どの方が年上です
80代90代の方も
コロナ禍の中
よく来てくださっていると
感激し
感謝するばかりです
今はなかなかできませんが
イベントを開催すると
4歳くらいのお子さんから
90代までの方がお越しになるので
全員の方にご理解いただく説明をする必要があります
そのため
どなたにでもご理解いただける言葉でお伝えするということが
一番大切なのではないかと思っています
そして
<2>の一番重要なことは最後に話すというのは
毎回作品の制作の仕方を説明するのですが
作品の難易度によって説明の長さが違います
自分に置き換えた時に
メモでもとってない限り
説明が長くなればなるほど
最初の方の説明を忘れてしまうように思います
ですので
忘れられたとしても支障のない部分からお話しし
後ろに行くほど
大切なことをお話ししてゆき
これだけは覚えていていただきたいと思う重要なことを
一番最後にお話ししています
そして
<3>の「分からなかったら何度でも説明しますので 遠慮せずに何度でも聞いてください」とお伝えするのは
あやふやなまま制作するよりも
きちんとご理解いただいた上で
素敵な作品を完成していただきたいという思いからです
又
私の説明が必ずしも全員の方に伝わっているかどうかも
私には分からないからです
時に説明後
もう一度聞いてくださる方がおられたり
もう一度お伝えしてもご理解いただけない場合もあります
それは
相手が悪いのではなくて
私の説明が悪いと思います
万人にご理解いただけるような説明をするスキルがないのだと思って
ご理解いただいた後
「ごめんなさい 私の説明が悪かったですね」
とお伝えします
それによって
落ち込むことはないのですが
「何がいけなかったかなぁ?」
と反省し
もっと分かりやすい言葉と
説明の仕方を模索します
これは私にとって凄く学びになり
反省とは
成長する機会であり
進歩する機会でもあると思います
今日の作品の
自分の物差しばかりでは
進歩がなく
自分の目線ばかりでも
進歩がない
ですが・・・
まさに
今日の作品の如く
自分は正しく
自分の物差しや
自分の目線だけでは
人様に物事をお伝えすることは
とても難しいと思います
これくらいは理解できるであろうと
自分勝手に思ってしまうと
今流行りの言葉を使ってみたり
横文字を使ってみたり
肝心なことを省いた
簡素な説明になってしまったりと
ただただ独りよがりの説明になってしまいます
教室というのは
会場の決められた時間の中で
開催しなければなりませんので
たとえ丁寧であったとしても
私の説明がダラダラと長くても
お稽古時間が短くなるので
良くありません
かと言って
お稽古の時間をあまりに優先させるばかりに
きちんと伝わらない
お粗末な説明は論外です
私がしている
ささやかな工夫としては
説明の途中では質問を受けず
一旦全て説明し
質問は個々にしてもらっています
そして
説明はほんの少し早口でし
個々への応対は
できるだけゆっくり話しています
まぁこれに効果があるかどうかは分かりませんが・・・
教室を開講して15年以上が過ぎたとはいえ
講師として
説明の仕方に完璧はないのだと
毎回思います
お稽古には色々な方がお越しになります
年齢も性別も違います
個人の特性も違います
趣味に大切なお金を出して
お越しくださるのですから
理解できない方を放置して
理解できる方だけが先に進むというのは
私は違うと思います
講師としては勿論ですが
一人の人としても
自分の物差しや
自分の目線だけで
人や物事を推し量ることのないようにと肝に銘じて
進歩してゆきたいと思っています
皆さんにとって
素敵な一週間でありますように
それでは
また日曜日にお逢いしましょう
雅
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